紅蓮華 歌詞解説

走馬灯・・・・走馬燈(そうまとう)影絵が回転しながら写るように細工された灯籠(灯篭)の一種です。回り灯籠とも言います。中国発祥で日本では江戸中期に夏の夜の娯楽として登場しました。俳諧では夏の季語らしいですよ!

このことより歌詞中にある「泥だらけの走馬灯に酔う」は

"嫌な色々な思い出や記憶が頭の中を駆け巡るように蘇る"

のようなニュアンスですね

主人公の辛い背景が描写されてますね。

 

 

イナビカリ・・・雷のことです。

 

儚い・・・歌詞中で使われている「儚い」はおそらく"すぐに崩れていく虚しいもの"のようなニュアンスです。因みに「果敢無い」

「果無い」とも書きますよ。

果敢ないは 「果敢」が「無い 」と書きますのでそのままの意味ですね。「思い切って決断ができない」というニュアンスです。

果無いは  「実らない、結果がない」という意味です。

「はかない」は元は「はかな」という言葉です。「何もない」という意味。

 

最後に...紅蓮華(ぐれんげ)とは何でしょうか。

コトバンクから

〘名〙 仏語。
① 真紅の蓮華。紅蓮。倶蘭荼華(ぐれんだげ)。
※栄花(1028‐92頃)玉のうてな「この御堂の御前の池の方には、高欄高くして、その下に薔薇、牡丹、からなでしこ、紅蓮花の花を植ゑさせ給へり」 〔大秘密王曼拏羅‐三〕
② =ぐれんじごく(紅蓮地獄)〔大蔵法教‐四五〕

まぁ、真っ赤な蓮華っていうことですかね。

蓮華は仏教では神聖な花とされてます。

ハス科ハス属の蓮は、泥水を最適の生育環境とする特徴的な生態を持つ植物で、真水に近いような綺麗な水でも育つことはできますが、泥水で育った時の方が花が大きくなります。逆に、綺麗な水で育てると花が小さくなります。

仏教では「人生は苦」であり「その苦があるからこそ悟ることができる」と考えられてます。

蓮が育つ泥水を人生の苦悩、煩悩、苦労に例えています。

そのことから蓮華は神聖な花とされているんですね🌷